スマホゲームやオンラインゲームに多額の課金をして、キャラクターやアイテムを揃え、ギルドを盛り上げるのが日常になっている人は少なくありません。しかし、もしそのプレイヤーが亡くなってしまったら、そのゲームアカウントや課金アイテムはどうなるのでしょうか?今回は、課金ゲームのアカウントの行方や対策について詳しく解説します。
ゲームアカウントの行方
アカウントは継承できるのか?
一般的に、ゲームの利用規約では「アカウントの譲渡は禁止」とされていることが多いです。これは、RMT(リアルマネートレード)を防ぐための措置ですが、プレイヤーが亡くなった場合も同様です。基本的にアカウントは個人に紐づいており、遺族がそのまま引き継ぐことは難しいでしょう。
放置されるアカウント
亡くなったプレイヤーのアカウントは、ログインされなくなることで自然に消えていきます。ソーシャル要素の強いゲームでは、ギルドメンバーやフレンドが「あの人最近見ないな…」と気づくこともありますが、正式な通知があるわけではありません。結果として、いつの間にかゲームの世界からフェードアウトすることになります。
運営側の対応
一部のゲームでは、一定期間ログインがないアカウントを自動削除する仕組みがあります。しかし、課金額が多いVIPプレイヤーの場合、運営が判断してしばらくの間アカウントを保持するケースもあります。ただし、遺族が問い合わせたとしても、アカウント情報を開示することはまずありません。
高額課金したデータの価値は?
デジタル財産の扱い
ゲーム内アイテムや通貨は、法律的には「個人資産」ではなく「サービスの一部」と見なされることがほとんどです。つまり、たとえ数百万円課金していたとしても、それが遺産として相続されることはありません。
RMT(リアルマネートレード)のリスク
一部のプレイヤーは、亡くなる前にアカウントを売却してしまうことを考えるかもしれません。しかし、これは規約違反であり、発覚した場合アカウントが凍結される可能性があります。また、個人情報の流出や詐欺のリスクもあるため、おすすめできる方法ではありません。
事前にできる対策
家族に伝えておく
もし自分が突然亡くなった場合、家族がゲームの存在や課金額を知っているとは限りません。可能であれば、自分がどんなゲームをしているのか、どれくらい課金しているのかをメモに残しておくとよいでしょう。
課金の管理
自動課金を設定している場合、亡くなった後も引き落とされ続ける可能性があります。家族が気づかずに不要な支払いを続けてしまうケースもあるため、定期的にサブスクや課金状況を整理しておくことが大切です。
デジタル遺言の活用
最近では、デジタルデータの遺言を作成できるサービスもあります。これを活用し、ゲームアカウントをどうするかを事前に決めておくのも一つの方法です。
まとめ
課金したゲームアカウントは、プレイヤーが亡くなると基本的に消えてしまいます。法的にも財産として扱われず、遺族が引き継ぐことも困難です。そうならないためにも、事前に家族と話し合ったり、課金管理を徹底したりすることが大切です。
ゲームは楽しい趣味ですが、リアルの生活とのバランスも忘れずに、無理のない範囲で楽しみましょう!
コメント